ロスカットレート自動計算【対円通貨用】@ねむかねの信頼性
ロスカットレート自動計算【対円通貨用】@ねむかねの出力結果について、その正確性について検証します。
この自動計算ツールは、当ブログにおいて自作した「トラリピ運用試算表@ねむかね~対円通貨~」と同じ計算方法でロスカットレートを算出しています。よって、公式のトラリピ運用試算表の出力結果との比較において、この自動計算ツールの信頼性を確認する事としました。
また、レバレッジ10倍選択時の検証として、「みんなのFX」さん提供の計算ツールとの比較も行います。
当ブログの計算ツールは複数ポジションに対応したり、任意レートの評価損益を確認できたりと、上記の2ツールと仕様が違いますが、色々とパターンを変え、工夫して妥当性を検証します。
本自動計算ツールとトラリピ運用試算表の出力結果の比較
本自動計算ツールは、最大6ポジション合計のロスカットレートを算出する事ができるので、トラリピ運用試算表において「本数6」で設定した時のポジションとの比較で検証を行います。
また、⑪評価損益の合計については、トラリピ運用試算表における「ストップロス損失額」の値で確認を行います。
分かりにくいかと思いますので、具体的にはそれぞれ画像の通り、設定する入力内容を揃えて、各々の計算結果を比較します。
パターン1
まずは下の画像の入力値について確認します
米ドル円想定(買い)
結果:完全一致
パターン2
続いて、入力値を変えて、確認してみます
米ドル円想定(売り)
結果:完全一致
パターン3~パターン10
他にもランダムに値を入れて、出力結果を確認してみます。画像だと長くなるので表にまとめました。
結果:完全一致 10パターン検証した限りでは、全て最小桁まで一致し全く誤差はでませんでした。
ユーロ円想定(買い・売り)
結果:完全一致
豪ドル円想定(買い・売り)
結果:完全一致
英ポンド円想定(買い・売り)
結果:完全一致
メキシコペソ円想定(買い・売り)
結果:完全一致
※ロスカットレート自動計算【対円通貨用】@ねむかね、とトラリピ運用試算表は、ツールとしての仕様が違うので条件を網羅して検証する事はできませんが、上記のとおり、入力値を工夫する事で、ある程度条件を合わせて比較検証を行い、問題ない事の確認を行いました。
[レバレッジ10倍]本自動計算ツールとみんなのFX計算ツールとの出力結果の比較
レバレッジ10倍の検証として、みんなのFX様の計算ツールとの比較検証を行います。
みんなのFX様のツールではハンガリーフォリント円(HUFJPY)を選択しレバレッジ10倍で検証します。
パターン11~パターン12
ハンガリーフォリント円想定(買い・売り)1ポジション
みんなのFX様の「証拠金シミュレーション」では、1ポジションでの計算を行う仕様のため、まずは1ポジションの確認を実施しました。
結果:問題ありませんでした
ロスカットレートの考え方
ロスカットレートの算出方法について、証拠金維持率が「100%になった時」「100%を下回った時」という、「以下」か「未満」かの微妙な考えの違いが、マネースクエア社様とみんなのFX様とであるようです。
本ねむかね計算ツールはマネースクエア社様と同じ「100%を下回った時」で計算しているため、みんなのFX様とではツールとしての仕様で最小桁に0.001の差が生じる可能性があります。
みんなのFX様:「純資産額=必要証拠金(証拠金維持率が100%)となるときのレートです」
マネースクエア様:「有効証拠金に対して証拠金維持率が『100%』を下回っていた場合、ロスカットになります。」
パターン13~パターン14
ハンガリーフォリント円想定(買い・売り)6ポジション
次に、6ポジションの入力値のロスカットレートを確認します。
みんなのFX様の「証拠金シミュレーション」では、1ポジションでの計算を行う仕様のため、次の表のとおり割り切れる値を探し、平均をとって計算します。
結果:問題ありませんでした
入力制限について
運用資金にマイナスの値が入力されたり、10億円以上と大きすぎる値が入力されたり等の、想定外の値が入力された時は、ある程度自動で入力値を補正する機能を設けております。普段は気にする必要はありませんが、読み込まれた入力値は、出力結果の最終段で確認できるようにしております。
誤差は無視できるレベル
想定される誤差の要因
これまでの検証結果より、計算ツールの仕様を除いて誤差は全く見られませんでした。ただ、コンピューターによる浮動小数点の計算限界と、計算途中における小数点以下の端数処理をする場所の違いなどで、ごく僅かな誤差が出る事があるかもしれません。また仮にそのような僅かな誤差が出た場合も問題ない事を次の通りご説明します。
誤差が問題ない事の説明
例えば運用資金30万円で算出したロスカットレートの計算値は、運用資金が数十円、数百円増減するだけで、最小桁にズレが生じます。実運用でポジションをもつと、日々スワップポイントが加算(減算)されますし、それだけでロスカットレートにもズレが生じますので、僅かな誤差は全く気にしなくてよいレベルであると言えます。